フランチャイズ加盟金の現状
フランチャイズチェーンに加盟する為に必ず必要となってくるのが、加盟金です。
フランチャイズチェーンの加盟店(フランチャイジー)が、事業本部(フランチャイザー)から
受けるフランチャイズ・パッケージへの対価として支払う金銭の総称が
加盟金の定義ということになります。
加盟金を支払う時期を大きく分けると、以下の2種類に分けることが出来ます。
フランチャイズの契約締結時に支払う契約金・加盟金・加盟料などの金銭。
契約期間中に、継続的に支払うロイヤルティ(ロイヤリティとも呼ばれます)です。
フランチャイズに必要な料金を性質で分けるとするならば、
商標などの使用料金、ノウハウ提供への見返り料金に分けることが出来ます。
一部のフランチャイズ事業本部では、これ以外に立地の選定料、
開店のための準備金、開店に向けての指導料など様々な名目で
金銭の徴収をおこなうところも存在します。
こういった現実を見ていくと、フランチャイズの事業本部によって、
加盟金には、バラつきがあり加盟金の決定方法は一定ではないと言えます。
加盟金の傾向ですが、1970年以前に成立されたフランチャイズへの加盟金は、
平均的に低い傾向にあります。
それに比べ、2000年前後に加盟を始めたフランチャイズへの加盟金は高い傾向にあります。
加盟金の返還についてですが、どのフランチャイズチェーンも加盟金の返還は、
しないということで一致しているようです。
しかし、加盟金の返還に対しての争い事も少なくはないようで、
裁判闘争になっているようなケースもあるようです。
加盟金について、その金額が妥当なのかどうかは、判断が難しい部分でもあります。
フランチャイズ加盟店になりたい側が、どのような価値観をもって、
事業本部を選択するかということに委ねられる部分が大きいように思います。
例え、高額なフランチャイズへの加盟金を支払ったとしても、
加盟店が、充分に事業本部から恩恵を受けたと感じ、それで納得しているのであれば、
その加盟金は、妥当なものであったと言えるのではないでしょうか。